お彼岸とお盆の違い!わかりやすく解説!
毎年、お彼岸とお盆に墓参りに行くけど、どうしてこの時期に行くんだろう?
そんな風に、疑問に思ったことはありませんか?
私も、毎年お墓参りには行くのですが、その理由を知らずにいました…
そこで、親にも聞いてみたんですが、
「何言ってるの!?
ご先祖さまを敬うために決まってるじゃない!」
いや、まあそうなんだけどね…(^_^;)
「私が知りたいのは、そうするようになった理由なんだよ~!!」
と思いましたが、親もよくわかっていなさそうなので、諦めました(苦笑)
なので、自分の力で、お彼岸とお盆について、詳しく調べてみましたよ!
その違いについて、知らない人はけっこういると思うので、ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
調べていて思ったのですが、どこも難しい言い回しとかが多くて、わかりづらかったので、できるだけ噛み砕いて、伝わり易さ重視でお話していきます。
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お彼岸とお盆の違い
まずは、比較しやすいように、かんたんな表でまとめてみました。
お彼岸 | お盆 | |
---|---|---|
由来 | 彼岸(ご先祖様のいる世界)と此岸 (私たちがいる世界)がいちばん近づく期間。 こちらからご先祖様の世界へ迎えに 行くようなイメージ。 太陽への信仰と仏教により習慣化。 | ご先祖様が家に帰ってくる。 食べ物を用意して、供養する。 月への信仰と仏教により習慣化。 |
期間 | 春分の日(3月21日頃) 秋分の日(9月23日頃) を中日とした前後3日間 | 7月13~16日 8月13~16日 旧暦のお盆のどれか |
お供えする花 | 彼岸花 | 菊 |
これで、なんとなく違いはつかめたと思います。
主な違いは、
ご先祖様からやってくるか、自分から迎えに行くか、
という点ですかね。
それでは、ここからは、それぞれについて、より詳しく解説していきますね。
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お彼岸とは?
仏教では、悟りの世界を彼岸、煩悩や迷いの世界を此岸(しがん)と言います。
わかりやすくイメージするなら、
- 彼岸=天国
- 此岸=私たちの住んでる世界
みたいな感じでしょうか。
お彼岸にあたる、春分・秋分は、この2つの世界の距離が、1年の中で、いちばん近くなる日、とされているんですね。
そして、この前後3日間は、六波羅蜜(ろくはらみつ)という、修行をすることで、己の精神を磨き、悟りの世界へ到達できる、というお話です。
ちなみに、この修業というのは、
- 布施(ふせ)…見返りを求めないで、人に与える
- 持戒(じかい)…法や道徳などを守り、戒める
- 忍辱(にんにく)…どんな苦境に立たされても、耐え忍ぶ
- 精進(しょうじん)…日々努力する
- 禅定(ぜんじょう)…心を落ち着かせ、自身を見つめ直す
- 智慧(ちえ)…愚かな考えを断ち、真実を見る
以上の6つ。
悟るための修行だけあって、なかなかハードですね…
そして、もう一つ理由があって、春分と秋分の日には、太陽が真東から登り、真西へ沈むことも関係しています。
なぜかというと、西の方角は、極楽浄土があると考えられているからです。
つまり、太陽の沈む方に、悟りの世界があるとしたら、見つけやすいですよね?
こうした意味合いもあるということを分かってもらえれば、十分です。
お盆とは?
お次はお盆ですが、これは、盂蘭盆(うらぼん)という仏教行事が由来です。
ここから、お盆という名前が来ているんですね。
それでは、盂蘭盆とは何なのか?
ということをお話していきましょう。
お釈迦様の弟子であった、目蓮(もくれん)は、亡くなった母が、餓鬼道(がきどう)で苦しんでいるのを見てしまいました。
餓鬼道というのは、極度の飢えが襲ってくる世界、と思って下さい。
この世界は、強欲な人が連れて行かれる場所とされています。
(お母さんは、けっこう卑しい人だったのかな…)
なんとかして、母を救いたいと思った目蓮は、お釈迦様の教えにより、食べ物をお供えし、飢えに苦しまないようお祈りをしたんですね。
このおかげで、お母さんは、極楽浄土へ行くことができました、というストーリーがあります。
もし、このお母さんが、極楽浄土へ行けなかったら、今のお盆って、どうなってたんですかね?
それだと、お盆がなくなってしまうかもしれないので、無事に救うことができて本当に良かったですε-(´∀`*)ホッ
もうお気づきかもしれませんが、このお供えをしたのが、旧暦の7月15日だったんですね。
今では、新暦になったので、そのまま7月15日や、1ヶ月遅い8月15日がお盆となっています。
ちなみに、お供えする食べ物は、生前、その人が好きだったものをお供えするのが良いそうですよ。
やっぱり好きなものの方が、いっぱい食べてくれますしね。
まとめ
お彼岸とお盆の違いいかかでしたか?
なるべくわかりやすく書いたつもりですが、うまく伝わったでしょうか?
どちらも、ご先祖さまと通じ合う大切な習慣ですが、本来の意味は、けっこう違う部分があるんですね。
私も、今回、勉強してみて、ご先祖様との付き合い方が変わりそうです。
こうした伝統的な文化は、形だけでなく、意味もちゃんと理解して、心を込めて行うようにしたいですね。
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