豚汁とけんちん汁の違い!実は全然違うものだった?
この前、友達といっしょに和食を食べにいったのですが、そこでけんちん汁が出てきました。
で、そのけんちん汁を食べた時に、衝撃を受けたんですよ…
「え!?何コレ?
私の思ってたけんちん汁と全然違う…(゚д゚)!?」
私は、学校の給食ぐらいでしか食べた記憶がなかったので(家では豚汁ばっかりでした)、豚汁を肉抜きしただけのヤツと勝手に思っていたんですよね(苦笑)
それで、豚汁とけんちん汁の違いは何なの?と気になったので、ちょっと調べてみました。
私みたいに、両者の違いがよくわからない、というあなたは、ぜひ読んでみてください~。
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3つの大きな違い
豚汁とけんちん汁では、大きく3つの違いがあります。
- 歴史
- 具材
- 調理法
それでは、具体的にどう違うのか?
ここからはより詳しくお話していきますよ!
1.歴史
まずは、それぞれの歴史を見ていきましょう。
けんちん汁
けんちん汁が誕生した説は、
- 建長寺汁がなまってできた説
- 普茶料理(ふちゃりょうり)の巻繊(ケンチャン)からきているという説
※普茶料理…中国の精進料理
この2つが有力ですが、どちらが正しいのかまでははっきりしていません。
1つめの説は、鎌倉にある建長寺(けんちょうじ)で出された汁、ということで、
けんちょうじじる ⇒ けんちんじる
に変化した、という理由です。
そして2つ目は、ケンチャンという食べ物が、野菜や豆腐を混ぜて、湯葉か油揚げで揚げた料理なので、似ているからという理由です。
けんちん汁も、これらの具材を混ぜた汁ですからね~。
確かに似てるかも。
では、次は豚汁の生まれを見ていきましょう。
豚汁
牡丹鍋(ぼたんなべ)という、イノシシ肉を使った鍋が、元となっていると言われています。
飛鳥時代には、「お肉を食べちゃいけません!」という肉食禁止令が出されていたそうです。
ただし、イノシシは別に禁止されていなかったので、鍋に入れて食べていたんですね。
それが、牡丹鍋です。
後に、豚肉が食べれるようになったことで、これがアレンジされてできたのが豚汁、というわけですね。
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2.具材
具材に関しては、
肉を入れるか入れないか
これに尽きます。
他にも地域や家庭によって、入れる具材は変わってくると思いますが、肉の有無ははっきりとした違いです。
どうしてかというと、けんちん汁は、精進料理だからお肉を食べてはいけないからです。
それで、お肉が入っていないんですね。
だから、ダシも昆布や干ししいたけを使います。
動物性のかつお節は使いません。
あとは、傾向として、けんちん汁は里芋、豚汁はじゃがいもと使い分けてる人が多いみたいです。
みなさんも、区別するために、いろいろ工夫しているんですね~(´∇`)
3.調理法
具材の部分ともつながっていますが、本来のけんちん汁は、
- 醤油で味付けをする
- 煮る前にゴマ油で炒める
といった、豚汁とは異なる調理法で作ります。
動画もあったので、確認してみてくださいね。
本当に醤油を使っていますね。
どうりで、この前食べたのは、あんなに味が違ったのか!
ただ、最近では、みそで味付けするところもあります。
私が勘違いしていた理由が、これでわかりました。
私が給食で食べてたのは、みそで味付けされていたので、そりゃ判別できないわけです(^_^;)
一方の豚汁は、ご存知の方も多いと思いますが、油で炒めたりしないし、味付けはみそでします。
まとめ
豚汁とけんちん汁の違い、わかりましたでしょうか?
もう一度、まとめておくと、
- 豚汁…豚肉を入れてみそで味付けした汁
- けんちん汁…肉なしで醤油で味付けした汁
と覚えておけばいいかと思います。
ただ、現在では、好みに合わせてオリジナルレシピで作る方が多いと思うので、作るときな自由に作ってくださいね!
美味しく食べるのがいちばんなので(^^)
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